[日チュニジア外相会談] 中国念頭 ルール重視開発金融を

[日チュニジア外相会談] 中国念頭 ルール重視開発金融を

林外相 チュニジア外相と会談 中国念頭 ルール重視開発金融を
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220826/k10013789921000.html


2022年8月26日のNHKニュースより転載

アフリカのチュニジアを訪れている林外務大臣は、ジェランディ外相と会談し、中国によるアフリカへの巨額融資を念頭に、国際ルールを重視した開発金融が重要だという考えを伝えました。

林外務大臣は、27日から北アフリカのチュニジアで開かれるTICAD=アフリカ開発会議に岸田総理大臣の特使として出席するため、26日現地に到着し、共同で議長国を務めるチュニジアのジェランディ外相と会談しました。

この中で、林大臣は「TICADを通じて『共に成長するパートナー』として協力を深化させたい」と述べ、会議を成功させ、両国の関係を強化していくことを確認しました。

そして、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について国際秩序の根幹を揺るがすもので国際社会で協調して対応する必要があるとして、早期解決を図ることが重要だという認識で一致しました。

また、林大臣は、中国によるアフリカへの巨額融資を念頭に「不公正で不透明な貸し付けによってアフリカの持続的で安定した成長が妨げられることがあってはならない」と指摘し、国際ルールを重視した開発金融が重要だという考えを伝えました。

会談のあと両外相は気候変動対策に協力して取り組む協定などに署名しました。


林芳正とチュニジアのジェランディ外相.PNG
林芳正外務大臣とチュニジアのジェランディ外相



アフリカのチュニジアを訪れている林外務大臣は、ジェランディ外相と会談し、中国によるアフリカへの巨額融資を念頭に、国際ルールを重視した開発金融が重要だという考えを伝えた。
会談の後、両外相は気候変動対策に協力して取り組む協定などに署名した。

日・チュニジア外相会談(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/tn/page6_000726.html

「 8月26日、午前9時(現地時間。日本時間17時)から約65分間、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)への出席のためチュニジアを訪問している林外務大臣は、オスマン・ジェランディ外務・移民・在外チュニジア人大臣(H.E. Mr. Othman JERANDI, Minister of Foreign Affairs, Migration and Tunisians Abroad of the Republic of Tunisia)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

冒頭、ジェランディ大臣から、林外務大臣のチュニジア訪問への歓迎の意が表明されるとともに、今回の訪問で両国の友好が更に深まることを期待する旨表明しました。これに対し、林大臣からは、チュニジア国民の心温まる歓迎への感謝の意を述べた上で、TICAD8を通じて「共に成長するパートナー」として協力関係を深化させていきたい旨述べました。双方は、TICAD8を成功に導き、二国間関係を更なる高みに引き上げていくことを確認しました。
続いて、林大臣から、日本として、チュニジアの経済改革の努力を後押しするとともに、12月の国民議会選挙が国民の広範な支持と、手続き上の透明性が確保された形で、適切に実施されることを期待している旨述べました。また、ジェランディ外相からは、チュニジアに対するこれまでの日本の支援について感謝するとともに、チュニジアが目指す経済社会の実現に向け日本との連携を強化していきたい旨述べました。
このほか、両大臣は、地域情勢及びグローバルな諸課題について意見交換を行いました。林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがすものであり、国際社会で協調して対応していく必要がある旨述べました。また、両大臣は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において連携していくことを確認したほか、軍縮・不拡散、安保理改革、開発金融といった国際社会の諸課題について連携して対応していくことを確認しました。特に、安保理非常任理事国(日本:2023~24年)とAU平和・安全保障理事会メンバー(チュニジア:2022~24年)としてアフリカを含む国際社会の平和と安定のため、引き続き連携していくことで一致しました。
また、両大臣は、外相会談に続いて技術協力協定及び二国間クレジット制度(JCM)に係る協力覚書への署名を行いました。」

技術協力に関する日本国政府とチュニジア共和国政府との間の協定の署名(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_001214.html

「 8月26日(現地時間同日)、チュニジア共和国の首都チュニスにおいて、我が方、林芳正外務大臣と、先方オスマン・ジェランディ・チュニジア共和国外務・移民・在外チュニジア人大臣(H.E. Mr. Othman Jerandi, Minister of Foreign Affairs, Migration and Tunisians Abroad of the Republic of Tunisia)との間で、「技術協力に関する日本国政府とチュニジア共和国政府との間の協定」(日・チュニジア技術協力協定)の署名が行われました。

この協定は、チュニジアに対する我が国の技術協力(専門家等の派遣、同国からの研修員の受入れ等)の実施に当たって、チュニジア政府のとるべき措置等を包括的に定めたものです。
この協定により、チュニジアにおける我が国の技術協力が円滑に実施され、同国の経済開発及び社会開発に一層貢献することが期待されます。
(省略)」




参考リンク

日・チュニジア外相会談(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/tn/page6_000726.html

技術協力に関する日本国政府とチュニジア共和国政府との間の協定の署名(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_001214.html

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