[日印首相会談] 3月20日、法の支配に基づく国際秩序堅持を確認 G7に招待も

[日印首相会談] 3月20日、法の支配に基づく国際秩序堅持を確認 G7に招待も

日印首相会談 法の支配に基づく国際秩序堅持を確認 G7に招待も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230320/k10014014151000.html


2023年3月20日のNHKニュースより転載

G20の議長国、インドを訪れている岸田総理大臣は、モディ首相と会談し、法の支配に基づく国際秩序を堅持していくことを確認しました。
また岸田総理大臣は、モディ首相を5月のG7広島サミットに招待しました。

会談は、日本時間の午後3時前からおよそ50分間行われました。

この中で岸田総理大臣は、5月のG7広島サミットでは、ロシアや中国などの動向を念頭に、法の支配に基づく国際秩序の堅持と、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国を含むパートナーとの関係強化という視点で、国際社会が直面する課題について取り上げる意向を伝えました。

そのうえで、両首脳は、法の支配に基づく国際秩序を堅持していくことを確認しました。

また両首脳は、開発金融や食料安全保障、それに気候・エネルギーなどの分野で、G7とG20の間で緊密に連携していくことで一致しました。

さらに岸田総理大臣は、モディ首相をG7広島サミットに招待し、モディ首相も出席する意向を示したほか、岸田総理大臣もことし9月のG20サミットに合わせてインドを再び訪問する方針を伝えました。

このほか両首脳は、安全保障分野やエネルギー、それにインフラ事業などで2国間協力をさらに深化させていくことも申し合わせました。

岸田総理大臣は、共同記者発表で「世界が歴史的な転換点を迎え、困難に直面する中、じっくりと意見交換したいとの思いで訪問した。5月にモディ首相を広島で迎えられることを楽しみにしている」と述べました。


(転載、ここまで)

岸田文雄とインドのモディ首相.PNG
岸田文雄首相とインドのモディ首相



G20の議長国、インドを訪れている岸田総理大臣は、モディ首相と会談し、法の支配に基づく国際秩序を堅持していくことを確認した。
また岸田総理大臣は、モディ首相を5月のG7広島サミットに招待した。
会談は、日本時間の午後3時前からおよそ50分間行われた。

日印首脳会談(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/page1_001542.html

「 3月20日(月曜日)、現地時間11時20分頃から12時10分まで、インド・デリーを訪問中の岸田総理大臣は、ナレンドラ・モディ・インド首相(H.E. Mr. Narendra Modi, Prime Minister of India)と日印首脳会談を行ったところ、概要以下のとおりです。なお、この後のワーキングランチでは、地域情勢や国際場裡での協力について議論される予定です。

1. 冒頭

 モディ首相から、岸田総理の訪印を改めて歓迎し、G20議長国として、G7議長国の日本と緊密に連携していきたい、また、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」としての両国関係を更に発展させたい旨述べました。
 これに対し、岸田総理から、1年ぶりに訪印し、モディ首相と再び同じ場所で会談できることを歓迎した上で、本年は、日本がG7議長国、インドがG20議長国を務めるところ、5月のG7広島サミット及び9月のニューデリー・サミットを見据え、しっかり議論したい旨述べました。その上で、岸田総理から、こうした観点から、モディ首相をG7広島サミットに御招待したい旨述べ、モディ首相は快諾しました。

2. G7及びG20議長国としての連携

 岸田総理から、G7広島サミットでは、法の支配に基づく国際秩序の堅持と、グローバル・サウスと呼ばれる国々を含むG7を超えた国際社会のパートナーとの関係の強化という2つの視点から国際社会が直面する諸課題について取り上げたいという考えを説明しました。
 モディ首相からは、インドが主催した「グローバル・サウス・サミット」につき説明した上で、いわゆるグローバル・サウスと呼ばれる国々の観点を含め、G20議長国としてのインドが重視する事項につき説明がありました。
 両首脳は、開発金融、食料安全保障、気候・エネルギー等の課題について幅広く意見交換を行い、G7及びG20両方のサミットに向けて、様々な国際社会の諸課題について議論を重ね、連携していくことを確認しました。

3. 二国間関係

(1)安全保障・防衛 両首脳は、昨年9月の第2回日印「2+2」の開催以降、初の日印戦闘機共同訓練を始めとする防衛交流が活発化していることを歓迎しました。
(2)経済・経済協力
 両首脳は、昨年3月に掲げた今後5年間の対印官民投融資5兆円目標に向け、順調に実績が重ねられていることを歓迎しました。
 両首脳は、3,000億円の高速鉄道建設事業の円借款に署名が行われたことを歓迎し、引き続き日印の旗艦プロジェクトとして高速鉄道事業を推進していくことを確認しました。また、両首脳は、インド北東部開発につき、引き続き日印アクト・イースト・フォーラムなどを通じて協力していくことを確認しました。
 両首脳は、昨年発表した「日印クリーン・エネルギー・パートナーシップ」の下で両国の協力を促進していくことで一致するとともに、今般、二国間クレジット制度(JCM)構築に向けた意向を確認するエイド・メモワールに署名が行われたことを歓迎し、早期構築に向け協議を加速させることを確認しました。
(3)人的交流
 岸田総理より、日印国交樹立70周年の昨年に、多くの文化交流事業が行われたこと、最近日本による青年招へいプログラムも再開したことに言及し、技能実習制度や特定技能制度の活用、学術交流や自治体間交流を更に促進していく旨を表明しました。
 両首脳は、インドにおける日本語教育を促進することで一致し、両国の人的交流、ビジネス交流の発展につながることへの期待を表明しました。岸田総理より、日本語教育に関する覚書が改訂されたことを歓迎しました。
 岸田総理より、日本の有償資金協力によるインド工科大学(IIT)ハイデラバード校の大学施設建設が進捗していることに言及し、更なる教員や学生間の交流、インド人IT人材の日本企業での活躍などにつながることへの期待を表明しました。
 また、両首脳は、インド人学生の日本への留学の増加につき検討していくこと、及び、2023年度を「日印観光交流年」として、観光交流を進めていくことで一致しました。モディ首相からは、留学生増加に向けて同首相自らが積極的に取り組む旨の発言がありました。」

3,000億円の高速鉄道建設事業の円借款に署名が行われた。
岸田の円借款の旅です。




参考リンク

日印首脳会談(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/page1_001542.html

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